分離式メカニカルキーボードDygma Raiseレビュー!気になる使用感は?

数年前にクラウドファンディングサイトで投資を募り、数千万円以上もの資金を集めることに成功した分離式メカニカルキーボード「Dygma Raise」。

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そんな話題のキーボードが2019年の12月頃にやっと全国に向けて発送が開始されました。

本稿では、PCゲーマーであり、レビュワーのちゃかもが、このDygma Raiseを2ヶ月ほど使用した正直なレビューを記載しています。

DygmaRaise公式マニュアルはコチラ

2019年12月に満を辞して発送が開始された話題の分離型ゲーミングキーボード「Dygma Raise」。 Dygma社のCEOである、Luis "Deilor" Sevilla氏は、過去数十年もの間、改善されることのなかったキーボード[…]

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Dygma Raiseってどんなキーボード?

人間工学に基づいた、身体に負担がかからないキーボード

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Dygma Raiseは、プロゲーミングチーム「Fnatic」のLOL(League of Legends)部門でコーチをしていたLuis ‘Deilor’ Sevilla氏が、ゲームプレイヤーの健康を考慮し、身体に負担がかからないように設計された分離式のキーボードです。

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写真1番右がLuis氏

キーボード本体

キーの数はかなり少なく、必要最低限なキーのみを搭載しており、本体はかなりコンパクトにまとめられています。

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キーキャップの素材は2つあり、英字配列はPBT製、それ以外の配列(日本語、ドイツ語等)はABS製と、素材が異なっています。

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フレームは金属製であり、少しザラザラとした質感です。かなり高級感があるので、他のキーボードよりも高そうな印象を受けました。夏場などはひんやりとして気持ちがいいかもしれません。

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手を置いてみた感じとしては、大きすぎず・小さすぎずで、日本人の手にもしっかりとフィットするサイズだと思います。

また、それぞれのスイッチと本体の下部にLEDが搭載されているため、キーボード本体を鮮やかに彩る事ができます。

本体は左右に分離する

Dygma Raiseの一番の特徴は、キーボード本体が左右に分離する事です。6キーと7キーの間から半分に分離させる事ができます。

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本体の寸法は、

左側: 200.9 mm x 153.7 mm x 122.1 mm (320g)
右側: 200.9 mm x 177.2 mm x 122.1 mm (365g)
合体: 200.9 mm x 330.9 mm (685g)
となっており、右側の方が少し大きいです。
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キーボードを分離させるのにはそれほど力は必要なく、左右に引っ張ればスッと外れます。
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本体を合体させる際は少しコツがいるのですが、一番上の金属ピンから合わせる事を意識すれば簡単に本体を結合できます。

特別な親指用の8つのキー

Dygmaのもう1つの注目すべき特徴として、本体のスペースキー部分に8つの親指用のキーが搭載されています

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Ctrlキー列の真ん中の2つがスペースキーで、その隣の●が3つ並んでいるキー、および最下部の4つのキーにはソフトウェアを用いて好きな機能を割り振る事が可能です。

もちろん、スペースキーやその他の全てのキーの機能も変更する事ができます。

設定を保存できるDygmaの頭脳

Dygma Raiseを使用するには、キーボードとPC本体の間にNeuronというDygmaの頭脳を経由する必要があります。

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このNeuronには、ソフトウェアでの設定を保存する事ができるため、自宅以外のPCでも同じ設定を使用する事ができるそうです。(私は別のPCを使用する機会がなかったため、確認をする事ができませんでした。)

内容物

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③USB-A → USB-CケーブルはPC本体とNeuronを接続するためのケーブルで、④USB-C → USB-CケーブルはNeuronとRaise本体を接続するためのケーブルです。

ケーブルは少し硬めの素材で製造されており、耐久性に優れています。また、片側のみ接続して使用できるので、左側のみが必要なゲーマーは右側をしまっておいて、机上をスッキリさせる事も可能です。


⑤の引き抜き工具で1つでキーキャップとスイッチの両方を取り外す事ができます。

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写真上側がキーキャップ用、下側がスイッチ用です。


⑥のパームパッドはキーボード下部に貼り付けるためのもので、人口皮革のような質感。反発力は弱めで、手の甲が沈み込んでしまう事はありません。開封時は人によっては嫌な臭いがしますが、しばらく使用していれば臭いは取れます。

パッドの左側にのみ、DYGMA RAISEと記載がされています。

持ち運び用のトラベルケース

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Dygma Raiseには、持ち運びができるトラベルケースがついてきます。

ケーブルやNeuronをしまうスペースも用意されているので、キーボードを外に持ち出す際は重宝します。

全てのスイッチが取り外し可能

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Dygma Raiseでは、全てのキーのスイッチを取り外す事が可能です。そのため、自分の好みのスイッチを好みの場所にカスタマイズする事ができます。

例えば私は、1番タイプ音が鳴りやすいWASDキーにCherry静音赤軸を設置してマイクに音が入りにくくしたり、素早く認識してほしいRキーにはCherryシルバー軸を設置したりと、用途によってスイッチを使い分けています。

ソフトウェア「Bazecor」

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Dygma Raise専用のソフトウェア「Bazecor」を使用する事で、本体のバックライトカラーやキーの機能を変更する事ができます。Bazecorは直感的に使用できるようにプログラムされていますが、基本的にソフトウェア内の言語は英語です。

一通りの使用方法は当サイトのマニュアルの方で解説しています。


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Dygma Raiseの良かった点

良かった点

  • 親指用のキーで操作の幅が広がる
  • 使いやすい角度でタイピングできる
  • 机上のスペースを確保しやすい

親指用のキーで操作の幅が広がる

2ヶ月ほどDygma Raiseを使用してゲームをプレイし、1番恩恵を感じたのは、やはり親指用の8つのキーです

私はPCゲームを始めた当初から、WASDキーに手を置いた状態でCキーやVキーを押すのがあまり好きではなく、よく押し間違えたり別のキーを誤爆したりしていました。

親指を凄まじい角度に曲げてZ列のキーを押すのが苦手な人は、他にも結構いるのではないでしょうか?笑

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しかし、Dygma RaiseにはCtrlキーの列に4つと、その下に追加の4つのキーがあるため、C・V・Bキーあたりを任意の親指用キーに割り振ってしまえば、比較的楽にそれらの機能を使用する事ができます。

これらのキーは、親指でより多くの操作を行いたいユーザーにとっては活躍する機会が非常に多いでしょう。


また、これらの親指用キーは角度や高さも工夫されているのです。

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8つのキーのキーキャップは全て、親指で押しやすいように手前への傾斜が大きく製造されています

私が使用した感じとしては、キーキャップの傾斜のおかげで親指を曲げる事なくキーを押下する事ができるので、通常のキーボードよりもスペースキーを押しやすいです。

さらに、写真を見て分かるように、一番下の列にある4つのキー(写真では2つしか写っていない)は、キーの高さが他のキーの半分くらいに調整されており、これらのキーの誤爆が起こりにくくなるようになっています

この高さの調整のおかげで、親指をスペースキーに乗せてもこれらの4つのキーに触れてしまう事はありません。

使いやすい角度でタイピングできる

やはりキーボードを分離して使う事ができるのは、かなり使い勝手が良いように感じます

通常のキーボードだと、全てのキーが一直線上に並んでいるため、どうしても肩が縮こまってしまいがちです。

ですが、写真のようにDygma Raiseはキーボードを分離させて角度をつける事で、楽な姿勢でキーボードを操作する事ができます。FPSをするときはあまり恩恵を感じませんが、タイピングをするときにはかなりの利点になります。

最近では、長時間のデスクワークを終えた際の身体の疲れがかなり減少したように感じます。

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机上のスペースを確保しやすい

キーボードを2つに分離させられるという特徴は、私の環境ではスペースの面でもプラスに働きました

私は、Dygma Raiseを使い始めるまでは、Razerのフルサイズのキーボードを使用していました。そのキーボードを置くと机上のスペースがほとんど無くなるので、ノートパソコンを置くためには一度キーボードをどかす必要があり、正直かなり不便に感じていました。

しかし、Dygma Raiseはこのようなスペースの問題も解決してくれたのです。

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写真のように、キーボードを分離させる事で間にノートパソコンを置けるほどのスペースを確保する事ができます

これが私個人にとって一番嬉しかった点と言っても過言ではありません。笑

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私はあまりやりませんが、分離させて本体を重ねてしまってもスペースを確保できます。

また、キーボードを机からどかしたい場合は、Neuronを取り外してしまえば持ち運びができる状態になるので、わざわざPC本体からケーブルを抜く必要がなく、おすすめです

Dygma Raiseの悪かった点

悪かった点

  • 分離させると少しカタつく
  • 慣れるまで親指キーを使うのが難しい
  • 矢印(カーソル)キーがない

分離させると少しカタつく

この問題に関しては、キーボード本体の個体差も関係しているかもしれませんが、私の手元にあるDygma Raiseは分離させると左側が左右にカタつきます

致命的なカタつきではありませんが、やはりタイピングをしている際は少し気になりますね。

右側には特に問題はないため、私がハズレを引いてしまっただけでしょうか。。。

合体させて使用した場合は一切カタつかないので、分離させる予定はない方はあまり気にする必要はないと思います。

補足事項

このカタつきについて、Luis氏より直接解決方法をご教示頂けたので、こちらにて方法を共有します。

Luis氏曰く、カタつきの主な原因はキーボード本体背面のネジがしっかりと締められていないということであり、ネジを締めることでカタつきを抑制することができるということです。

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万が一カタつきを確認した場合は、背面のネジを一通り締めてみましょう。

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私はこの方法で本体のカタつきを改善することができましたが、もしもカタつきが直らない場合は、別の方法があるようですので、直接myraise@dygma.comにご連絡下さい。

慣れるまで親指キーを使うのが難しい

これは完全に私の問題ではあるのですが、慣れないうちは親指キーを使いこなすのがとても難しいです

Ctrlキー列のキーはかろうじて最初から使いこなす事ができましたが、その下の4つのキーは他のキーボードには一切存在しないものなので、咄嗟のタイミングで下を向いてしまったり、押下するキーを間違えてしまう事がありました。

私は1週間ほど意識して親指キーを使用するようにすると自然と慣れていました。

矢印(カーソル)キーがない

これはコンパクトタイプのキーボードは避けられない問題なのですが、矢印(カーソル)キーが標準搭載されていないのがかなり不便です

ソフトウェアを使用すればどこかのキーに矢印機能を割り振る事ができるのですが、正直空いているキーはありません。

そのため、私が思いついた矢印キーを使用するための唯一と言っても良い方法は、「別のレイヤーに矢印機能を割り振ったキーを設定して、使用する度にレイヤーを切り替える」というものでした。

これで矢印キー問題は解決できましたが、正直かなり面倒臭い!

普段エクセルをたくさん使う人にとって、この問題はかなり厳しいのではないでしょうか。

総評

Dygma Raiseの注目すべき特徴は、

  • キーボードを左右に分離できる
  • 親指部分に好きな機能を設定可能な8つのキーがある
  • 本体に高級感がある

事であり、机上にもっと多くのスペースが欲しい普通のキーボードでタイピングをしていると肩が疲れる親指でもっと多くの操作を実現したい、というユーザーがターゲットになるでしょう。

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懸念点として、分離させると多少のカタつきがあったり、矢印キーが搭載されていない事が挙げられます。

しかし、それらは対応次第では簡単に解決できる問題でもあるため、それほど気にするほどではありません。

私は、デメリットを考慮しても、Dygma Raiseは間違えなく買いのキーボードだと考えています

DygmaRaise公式マニュアルはコチラ

2019年12月に満を辞して発送が開始された話題の分離型ゲーミングキーボード「Dygma Raise」。 Dygma社のCEOである、Luis "Deilor" Sevilla氏は、過去数十年もの間、改善されることのなかったキーボード[…]

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