導入
PCパーツで1番高価なパーツは余程尖った構成でない限りはグラフィックボードでしょう。しかし、皆さんはグラフィックボードのケアはできていますか?
グラフィックボードは年々性能が上がってくるにつれて、本体の重量がかなり重たくなってきており、1.5kgほどあるモデルまで存在しています。
一方マザーボードやPCのブラケットはと言うと、特に顕著な進化は遂げておらず、そのままの形で進化し続けるグラフィックボードを支えています。そのため、ケースやマザーボードに対して負荷がかかってしまっているかもしれません。
また、何も対策しないとグラフィックボードのにもかなりの負荷がかかるため、基盤が曲がってしまうリスクがあります。次の写真をみて下さい。
これは私が4年ほど使用したNVIDIAのGTX1060なのですが、グラフィックボードに何のケアもしなかった結果、基盤が歪んでしまい、右側にいくにつれて傾いてしまっています。
最新のグラフィックボードに比べて本体の全長は短くて軽いにも関わらず、ここまで変形してしまうのです。特に動作面に問題を確認したことはありませんが、やはり寿命などのことを考えると少し心配になります。
グラフィックボードをケアしないと起こりうること
・マザーボードのPCIスロットが破損する。
・PC背面のブラケットが破損する。
・グラフィックボード本体が歪む。
今回購入したもの
最近自前で購入したRTX3080は、近年の半導体不足のためお世辞でも安いと言える金額ではなく、どうにか対策して寿命を伸ばしたいなと思い調査していた結果、見つけた商品がコレ。
長尾製作所のVGAサポートステイ。
用途はとてもシンプルで、グラフィックボード本体の下に潜り込ませて支えるだけ。見た目はかなり簡素で正直頼りなさそうにも見えるが、頑丈な金属製でかなりしっかりとしている。
さすがはPC周辺のニッチな部品を作っている長尾製作所といったところだろう。
組み立て
組み立てはとても簡単で、グラフィックボードの底面の位置に合わせて支えの部分をネジで固定するだけ。終わり。
設置
設置に両面テープなどは必要なく、サポートステイの底に強力なマグネットがついているため、ポンっと置くだけ。これまた簡単。
しかもマグネットの磁力はかなりのもので、天井につけただけでは微動だにしません。試しに壁に垂直に貼り付けてスマホを載せてみたが、ガッチリとホールドされてずり落ちない。
こんな使い道をすることは絶対にありませんが、何か面白い使い方ができるかもしれませんね。
では早速PCケースに設定しましょう。
見にくいですが、このようにケース内に設置して支えの部分をグラボの下に潜り込ませるだけ。これで完了です。
これだけでグラフィックボードが割とガッツリ固定されます。試しにグラボの右側を押し下げてみても、全く沈みません。
横から見ても水平に固定されていて良い感じ。
サイズ展開
長尾製作所のVGAサポートステイは3サイズ展開されているので、様々なPCケースに対応することができます。
- Lサイズ 30mm~300mm
- Sサイズ 30mm~160mm
- XSサイズ 10mm~75mm
私のPCケースは自作界隈で人気のNZXTのH510 Eliteですが、Sサイズを使用しています。
実はXSサイズも活躍してくれていますよ。
かなり見にくいですが、ブラケットに設置している追加のファンを後ろから固定しています。かなり小さいですが、しっかりと支えてくれて頼もしいです。
総評
今回は、長尾製作所のVGAサポートステイを紹介しました。
- 小さいながらもグラフィックボードを下からしっかり支えて水平に保てる
- マグネットがついているため設置が楽で導入が簡単
- 3サイズ展開で様々な用途に使用することができる
使い始めでは恩恵は感じにくいかもしれませんが、長期的な目で見ればグラフィックボードやマザーボードなどの寿命を伸ばすことに繋がるので、PCへの数千円の投資として購入を検討してみてはいかがでしょうか?